
マカには必須アミノ酸が含まれています。
「疲れやすい」「肝臓が弱っている」「血糖値が気になる」「気分が落ち込みがち」などさまざまな症状でお悩みのかた。
必須アミノ酸にはこれらの症状をはじめ、幅広い症状を改善させる効果が期待できるのです。
アミノ酸とは自然界に約500種類存在している物質で、人間の体をつくるたんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されています。
体の中にある「タンパク質」は、この20種類のアミノ酸によって構成されています。
体の約20%はアミノ酸(タンパク質を構成する最小単位)でできています。
60%が水分、残りの20%は脂質や糖質などの成分です。
アミノ酸は内臓や筋肉、消化管、髪の毛や皮膚のコラーゲン、血液中のヘモグロビンのなど、全身のさまざまな組織をかたちづくっています。
しかもスポーツをやっているかた、ストレスを抱えているかた、病気からの回復に努めているかた、禁酒や喫煙をしているかたなどは、アミノ酸の必要量が増える傾向にあります。
これだけ人体にとって重要な物質ですから、アミノ酸を積極的に摂取する必要があるのです。
人体に必要なアミノ酸には、「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」の2種類があります。
この記事では、必須アミノ酸について詳しく見ていきたいと思います。
マカには9種類ある必須アミノ酸すべてが含まれています。
動物性タンパク質に多く小麦や米など穀類に少ないリジンは、体の組織の修復や成長、ホルモンの合成などに関わります。
脂肪をエネルギーに変えるのに必要なカルニチンの材料になることも知られています。
育毛剤にも配合されており、髪の毛の健康を保つ作用があると言われています。
その育毛効果は男女問わずです。(イギリスのバイオサイエンティフィック社が証明している)
リジンには「吸収したブドウ糖のエネルギー変換を助ける働き」があるといわれているので、集中力アップや疲労回復効果も期待されています。
さらにヘルペスウイルスの感染を予防したり、感染症を予防する効果もあるといわれています。
ヒスチジンは子どものうちは体内で合成できず、成長につれて合成できるようになります。
幼児に不足すると湿疹ができる恐れもあります。
ヘモグロビンに多く含まれるアミノ酸で、不足すると貧血を引き起こすことも。
ヒスチジンを毎朝二週間摂取し続けると疲労感が軽減される、というデータもあります。
(Sasahara I. et al., Physiology & Behavior 147, 2015, 238-244)
フェニルアラニンは人工甘味料アスパルテームの原料にもなっている必須アミノ酸です。
肝臓で非必須アミノ酸のチロシンに変換され、その後、脳内神経伝達物質(脳と神経で信号を伝える働きをもつ物質)のドーパミンやノルアドレナリン、黒色色素メラニンの材料になります。
フェニルアラニン
↓
チロシン
↓
ドーパミン、ノルアドレナリンなど
フェニルアラニンには記憶力を改善させたり、うつ病を緩和させたりする効果も期待できます(人工甘味料アスパルテームの過剰摂取は高血圧などを引き起こす恐れがあるので、ほどほどに)。
ロイシンは子どもの成長や大人の筋肉維持に必要な必須アミノ酸です。
特に乳幼児には重要で、不足すると骨格筋の障害をまねく恐れがあります。
ロイシンはタンパク質の生成・分解を調整することで、筋力を維持したり筋肉疲労を回復させたりする働きを持ちます。
幅広い食品に含まれており、通常の食事で不足することはないでしょう。
イソロイシンは筋肉を作るのに大切なアミノ酸で、ヘモグロビン(血液中で酸素を運搬するタンパク質)を作る際にも必要になります。
運動をする時の大事なエネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵を促すので、疲れにくくなる効果もあります。
イソロイシンは甲状腺ホルモンの分泌も促進するので、身長を伸ばす働きもあります。
メチオニンは体内でタンパク質を作る際に必ず一番最初に必要になるアミノ酸で、不足すると全てのタンパク質の合成に支障が出る恐れがあります。
アレルギー症状の原因である「ヒスタミン」の血中濃度を低下させる働きも持ちます。
不足により利尿機能が低下するので、体のむくみを起こします。
さらには抜け毛が増えたり、動脈硬化を起こしたり、肝臓や腎臓の機能に障害が出たりと、さまざまな弊害が。
メチオニンは、脂肪をエネルギーに変換するときに必要な「カルニチン」という物質の合成にも関わります。
抗酸化に関わるミネラル「セレン」を運搬する働きも持つので、体の抗酸化力を高め老化防止に役立つことが知られています。
スレオニンは人体でまったく合成ができない必須アミノ酸ですが、魚や肉などの動物性タンパク質に多く含まれるので、日頃これらの食品を摂っているかたに不足の心配はありません。
脾臓に脂肪が溜まるのを防ぎ、脂肪肝を予防することが知られています。
胃酸の分泌量を調節するので、胃炎を予防したり食欲を増進させたりする働きもあります。
バリンは筋肉を作るのに大切です。
同じく必須アミノ酸のロイシンやイソロイシンとあわせて「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれることも。
この3種類のアミノ酸のうち、どれかが多すぎると体重減少などの弊害を引き起こす恐れがあります。
不足すると食欲が低下し、栄養不足の悪循環におちいります。
肌のハリを保つエラスチン(コラーゲン同士を結びつける繊維状のタンパク質)を構成するので、美肌効果もあります。
トリプトファンは体内でナイアシン(水溶性のビタミン)に変換されます。
ビタミンB6やマグネシウム、ナイアシンと一緒に脳内神経伝達物質のセロトニンの材料になります。
かつてはトウモロコシ(トリプトファン含有量が少ない)が主食だった地域にナイアシン欠乏症(ペラグラ)が発生していました。
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの材料となるので、リラックス効果も期待できます。
以上、9種類の必須アミノ酸の効能について見ていきました。
BCAAとは必須アミノ酸の「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の総称です。
筋肉の主要成分で、筋タンパク質の35~40%がBCAA。
BCAAを積極的に摂取することで、筋力や持久力の向上が見込めます。
運動中はかなりのBCAA量が分解されるので、運動の30分ほど前にBCAAを摂ることで、運動後の筋肉痛を和らげる効果があると言われています。
これら三つの必須アミノ酸は、すべてマカに含まれています。
「アミノ酸はマカよりも肉や魚のほうが多いのでは?」と思ったかた。
それは間違ってはいません。
アミノ酸はタンパク質を構成する成分ですので、タンパク質を多く含む以下の食品を摂るほうが、効率的にアミノ酸を摂ることができるのです。
しかしタンパク質を肉などの食品で摂ったからといって、本当にそれだけで良いのでしょうか。
これらの食品は毎日の食事で摂る機会の多い食品なので、3食バランス良く食べていれば不足することはないでしょう。
ところがマカの摂取をおすすめしたいのは、「アミノ酸が入っているから」という理由だけではないのです。
マカには肉や魚、大豆食品では到底摂ることができないような、非常に優れた以下のような成分が豊富に含まれています。
成分 | 期待できる効果 |
---|---|
サポニン | 免疫力を高める |
亜鉛 | 男性不妊の改善 |
鉄分 | 貧血を解消する |
アントシアニン | 眼精疲労の改善 |
グルコシノレート | ストレスに強くなる 女性のホルモンバランスを整え妊娠しやすくなる |
植物エストロゲン | 女性の月経前症候群の症状を和らげる |
このような成分は、一般的なタンパク質(アミノ酸)が多く含まれているという食品では摂ることは難しいでしょう。
だからマカをおすすめしたいのです。
マカには9種類ある必須アミノ酸すべてが含まれています。
必須アミノ酸は人間の体にとって非常に大切な働きがあるので、毎日摂取する必要があります。
マカには「サポニン」や「アントシアニン」、「グルコシノレート」など、肉や魚などでは摂ることができない成分もふんだんに入っています。
などさまざまなお悩みをお持ちの方は、ぜひマカを飲んでみてください。
きっと健康的で明るい毎日が送れることでしょう。